2012年5月15日火曜日

はじめました

ブログをとりあえず開始してみました。
とりあえず、テーマとして科学系の学問分野の備忘録みないなものを、出来れば蓄積していきたいとおもっています。主にコンピュータ・ソフト開発関連のテーマを想定しています。

保兵衛は、現在、無職で求職活動中です。

過去、日本の専業エンジニアリング3社のひとつといわれるT社にプロセス・エンジニアとしておよそ36年間、勤務していましたが、今年の春、60歳定年で退職しました。



エンジニアを自称していますが、ほとんどは研究・開発部門でどちらかというとR&D researcherに近い業務を遂行してきています。36年前の入社直後には通常のプロセス基本設計や詳細設計はひととおり経験し、海外サイトでの建設・試運転まで経験しています。こうしたエンジニア業務をほぼ10年経験したあと、古巣の名工大の物質工学専攻の博士課程に入学し、工学博士を取得しました。物質工学といっても、専攻は「化学工学」(英語ではChemical Engineering)を学んできました。

学位取得後は、元のエンジニアリング会社に戻り、研究・開発部門でのプロセス研究・開発(R&D)をもっぱらするようになり、自社プロセスの開発や社外ライセンサーが開発する新規プロセスの設計支援業務を主担当としていました。

エンジニアリングとかプロセスとか、ふつうの人にはピンと来ないかもしてませんが、日本にある千葉、川崎など京浜工業地帯にある石油コンビナートを想い浮かべてみてください。こうしたコンビナートでは、原料とか資源とかを輸入して、なんらかの処理(原油であれば原料が液体で、水道と同じようにパイプの中を流れているため、自動車工場の生産ラインのような製品のかたちが外から見えません)をして、製品(ガソリン、化学製品、電気エネルギーなどなど)を作っています。こうした工場を設計・建設する会社が、「エンジニアリング会社」と呼ばれる会社です。

エンジ会社(フルに「エンジニアリング会社」というと長いため、この業界のひとはこのように自称します)のなかのプロセスは、原料から製品までの化学的な変遷を追いかけ、装置の中でこうした変遷を実現させるよう装置設計をします。
たとえば、原油(原料)から、ガソリン、灯油、重油、アスファルトなど(製品)を作ります。原油はこうした製品が混ぜ合わさってできています。原料の原油をどうしたら、ガソリンになるのか、灯油になるのかを化学や化学工学という学問を利用して、化学プロセス(この場合には石油精製プロセス)を構築していきます。こうした仕事をする人をプロセス・エンジニアといいます。

過去の36年にわたるプロセス・エンジニアの経験から、コンピュータを利用した装置設計についての話をこれからオイオイしていくつもり。

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